ある日、父が「犬くれるって人がいる」と言い出した。
なんでもペットショップの売れ残りでこのままだと保健所行きになる犬が数匹いるので誰かもらって、というお願いが友達の知り合いの知り合いの知り合いの知り合いくらいはるか遠くからやってきた。
うちと同じ犬種だし、どお?って感じで父友から写真つきメールが来た。
色合いも同じような可愛いわんこ。7か月で大きくて貰い手つかないんだって。
んで、花子を溺愛している父が乗り気になって、ある日突然花子のキャリーを持った父が帰ってきた。
でも、妙に重たそうなキャリー。
無言のまま父がキャリーの戸を開けると…。
出てきましたよ。
確かに写真の通り愛らしいワンコです。生後7か月。
犬飼っている方ならわかると思いますが、まだ大人にならない子犬独特のちょっとぺったりした毛、細い尻尾・・・
でも、うちの平均よりかなり大きめのカニヘンダックスよりはるかに大きいスタンダードダックスフントが。
ってか、初めて見たよ、スタンダード。
その時ですでに成犬のミニチュアよりはるかに大きい7キロ。
花子は4キロだけど、本当はカニヘンではなくミニチュアなんじゃないかと家族は疑っている。
てかさ、トーチャン、なんでカニヘンにしたんだっけ?家狭いから小さいカニヘンがいいよね、って言ったのトーチャンだよね。
なんでもらってくるかなー、と家族に責められたけど、「だって、明日には保健所だって言うんだもん」とちょっと泣きながら言い訳。
どうやらあまりの大きさに驚いたものの、断り切れなかったらしい。
でもまあ、仕方ない、って事で太郎はうちの子になりました。
…あれから3年、太郎は体重15キロの立派な大人になりました。