なぜか私に好意を持ってきて、一緒に登下校したりすることもあった。
中学から別々になってそれきり会わなかったのだが、先日偶然街中で再会した。
小さな子供さんを二人つれていた。
トロいと悪口を言われた動作は優雅な所作にかわり、暗い、ウザイと言われた気弱そうな口調はおっとりとした、良家の若奥様の口調にかわっていた。
きっと中学校から先の友人に恵まれたんだな~、よかったな~と思ったら「あの時仲良くしてくれてありがとう」と言われた。
ちょっとうるっと来ちゃって「やだなあ友達じゃん」とこたえたら
「(私)ちゃんあの時も同じこと言ったね。一緒に登下校してくれるようになってから(私)ちゃんに『友達になって』っていったら『やだなあもう友達じゃん』って言ってくれたよ。(私)ちゃんがそう言ってくれたから中学でもがんばって友達作れたんだよ」
正直泣けた。
なんかのドラマの影響でポロっと言った台詞を、忘れずに大事にしてくれてたAちゃんに泣けて泣けてしょうがなかった。
Aちゃんも泣き出して、子供さんが不思議そうな顔で見てた。
すごく嬉しかった。
自分が誰かにそんなふうにいい方向に影響を与えることができてすごく嬉しかった。
あんま和みじゃないか、ごめん。